must と have to の違い 「mustn't」と「don't have to」は意味が別
……must も have to も、肯定の文ならよく似ていますわ けれど not が付くと、まるで別物ですのよ!!!
答え:肯定文はよく似ている。否定文は意味がまったく違う
must も have to も「〜しなければならない」という意味で、肯定文では入れ替えられることも多いです。普段の会話では have to がよく使われます。大きく違うのは否定文で、must not は「〜してはいけない」、don't have to は「〜しなくてもいい」です。
正しい
I have to go now.
もう行かなければなりません
正しい
You mustn't touch this.
これに触ってはいけません
mustn't は must not の短い形です
正しい
You don't have to come tomorrow.
明日は来なくてもいいです
否定文は取り違えに注意
「しなくてもいい」と言いたいときに mustn't を使うと、禁止になってしまいます。must not の意味は強いので、取り違えると相手に誤解されます。
間違い
You mustn't come tomorrow.
明日は来なくてもいいです
文の形は正しいですが、「明日は来てはいけません」という意味になります
短い形の mustn't は主にイギリス英語の言い方です。アメリカ英語の会話では、「してはいけない」を can't で言うことが多いです。「しなくてもいい」は don't need to とも言えます。
正しい
You can't park here.
ここに駐車してはいけません
正しい
You don't need to bring anything.
何も持ってこなくていいですよ
肯定文の違いは「だれが必要だと思っているか」
目安として、must は話し手自身が「必要だ」と感じていること、have to は仕事の予定や規則など周りの事情で決まっていることによく使います。ただ、これは傾向です。特にアメリカ英語の会話では、どちらの場合も have to と言うことがよくあります。
正しい
I must call my mother tonight.
今夜、母に電話しなくては
自分でそう思っている感じがあります
正しい
I have to work on Saturday.
土曜日は働かなければなりません
仕事の予定で決まっている感じがあります
規則の文章や掲示では、must をよく見ます。
正しい
All passengers must wear seat belts.
乗客は全員シートベルトを着用しなければなりません
正しい
You have to wear a seat belt.
シートベルトをしなければいけませんよ
人に話して伝えるときは、have to もよく使います
You must 〜 は、相手によっては命令のように強く聞こえることがあります。すすめるときは You should 〜 のほうがやわらかい言い方です。一方で、You must try this! のように、強くすすめるときの決まった言い方もあります。
正しい
You should see a doctor.
医者に診てもらったほうがいいですよ
過去と未来は have to の形を使う
must には過去形も未来の形もありません。過去は had to、未来は will have to を使います。「してはいけなかった」と過去の禁止を言うときは、couldn't や wasn't allowed to を使います。
正しい
I had to wait for an hour.
1時間待たなければなりませんでした
間違い
I must wait for an hour yesterday.
昨日は1時間待たなければなりませんでした
正しい
You'll have to wait.
お待ちいただくことになります
間違い
You will must wait.
お待ちいただくことになります
正しい
I didn't have to wait.
待たなくてもすみました
正しい
We couldn't use our phones during the test.
テスト中はスマートフォンを使ってはいけませんでした
質問は Do I have to 〜?
「〜しなければなりませんか」と聞くときは、Do I have to 〜? が普通です。Must I 〜? という形もありますが、かたい言い方であまり使いません。
正しい
Do I have to pay now?
今払わなければなりませんか
正しい
Does she have to work today?
彼女は今日働かなければなりませんか
形の間違いに注意
must は主語が he や she でも形が変わらず、後ろは動詞の原形です。have to は、主語が he や she なら has to になります。会話では、have to は「ハフトゥ」、has to は「ハストゥ」のように聞こえることが多いです。
間違い
She must goes home.
彼女は家に帰らなければなりません
間違い
I must to go home.
私は家に帰らなければなりません
間違い
She have to go home.
彼女は家に帰らなければなりません
正しい
She has to go home.
彼女は家に帰らなければなりません
会話では have got to もよく使います。have to と同じ意味で、gotta のように聞こえることもあります。
正しい
I've got to go.
もう行かなくちゃ
「〜にちがいない」の must
must には「〜にちがいない」という意味もあります。be動詞や状態を表す動詞と一緒によく使います。反対の「〜のはずがない」は、mustn't ではなく can't を使うのが普通です。
正しい
You worked all day. You must be tired.
一日中働いたのだから、疲れているにちがいありません
正しい
That can't be Ken. He's in Osaka today.
あれがケンのはずがありません。今日は大阪にいますから
迷ったときの6つの確認
- 「〜してはいけない」? → must not か can't(過去なら couldn't)
- 「〜しなくてもいい」? → don't have to(過去なら didn't have to)
- 過去や未来の「〜しなければならない」? → had to、will have to
- 「〜しなければなりませんか」と聞く? → Do I have to 〜?
- 普段の会話で「〜しなければならない」? → have to
- 規則の文章や掲示? → must